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黄砂と花粉


黄砂が飛散する季節は花粉が飛散する季節でもあり、黄砂は大気中の物質を吸収しながら降りそそがれます。化学物質やウイルスなどあらゆる物質を吸収した黄砂は、人間の体内に入り目や皮膚、鼻や喉の粘膜を刺激して、かゆみや咳、クシャミなどの症状やアレルギー性の鼻炎や結膜炎なども引き起こす事もあります。


花粉症が取り沙汰されるシーズンなので花粉症の発症だと思われがちですが、実際は黄砂のアレルギーであるというケースも少なくありません。黄砂により体がアレルギー状態にある時に、花粉が体内に入ってさらにアレルギー症状を悪化させる事も考えられるため、もともとアレルギー体質の人はより花粉症の対策が必要になります。


黄砂症(黄砂アレルギー)

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黄砂の粒子は喉を刺激して咳を出し、喘息などの気管支系の症状を悪化させる恐れがあります。呼吸器官だけでなく皮膚に付着すると肌の乾燥を起こして皮膚を刺激し、皮膚炎やアトピーの症状を悪化させる場合もあります。黄砂はアルカリ性なので弱酸性でバランスが保たれている肌に影響を与え、乾燥気味で皮膚のバリア機能が弱った人は特に注意が必要です。


黄砂によるアレルギー症状は黄砂症とも呼ばれ、咳や鼻水、くしゃみと言った症状だけではなく肺や腎臓にまで影響を及ぼす恐れもあります。花粉よりもはるかに粒子の細かい黄砂は、咳をすることにより肺や気管支を傷付けてしまこともあり、傷口の毛細血管から血液中に入り込んでしまうと、体中をめぐり腎臓の機能障害から腎炎に発展することもある非常に危険でやっかいなアレルギーです。


黄砂と花粉への対策


有害な物質を含んだ黄砂から健康を守るには、体に吸い込まず付着をさせない対策を取らなくてはいけません。黄砂の予報が出た時には窓を開けないようにして、できるだけ外出も控えるのが一番ですが、外出する時には帽子やマスク、メガネなどを着用して、家に入る前によく体を払ってから玄関のドアを開けるなどの対策が必要。


外出時に黄砂を防ぐには花粉用のマスクではなく、気密性の高いウイルス用のマスクを着用するのが効果的です。黄砂やPM2.5はマスクに少しの隙間でも空いていれば侵入してくるので、鼻にピッタリとフィットする立体的なマスクの方がより強力にシャットアウトできます。