PM2.5の怖さ
黄砂と並んで今問題になっている大気汚染物質の一つにPM2.5あります。日本国内で国の基準を超える数値が観測されていますが、まだ対策が間に合っていないのが現状です。大気汚染物質がやってくる中国の現状は深刻で、北京の空気中の有害物質濃度は基準値の25倍以上を記録していて、肺がん患者がここ10年で60%も増加したとのデータもあります。
大気汚染が深刻化されている中国から飛来したとみられる超微粒子のPM2.5は、基準値を少し上回るぐらいのレベルであれば直ちに健康に害はないと思われますが、あくまで健康な成人の基準なので循環器系や呼吸器系に疾患がある人には当てはまらず、少しでも健康に不安を抱える人は独自に対策をしておく事が重要です。
偏西風に運ばれてやってくる有害物質は、九州から関西までの広い範囲で確認され将来的な影響が心配されています。九州の福岡市では独自に注意報や勧告を発令する方針を示し、子どもたちへの将来的な影響を懸念して、外での遊びを制限する可能性も検討されています。
PM2.5対応の空気清浄機
PM2.5とは大気中に浮遊する特に粒径の小さいもので、気管支や肺の奥深くまで入り込んでしまうこともあるため、人体への危険性が高いと言われています。今までは空に靄がかかっているような時は黄砂が原因でしたが、これからは黄砂とPM2.5の両方を警戒する必要があり、身を守るためには外出を控えることが最も効果的です
黄砂と同様に通常の花粉用などのマスクでは通過してしまい効果がありません。医療用か防毒マスクのような密閉式の物が理想ですが、一般の店などにあるマスクを選ぶ時は、装着時に少し息苦しさを感じるフィルターの目が細かいものを選ぶのが効果的。
室内に入り込んだがPM2.5などの極微粒子は空気清浄機で除去できるため、集塵性能の高いイオン式やHEPAフィルター搭載などの空気清浄機が注目されています。フィルターの交換年数が長いタイプは、あまりPM2.5などを除去する能力は期待ができないため、フィルター交換サイクルの早いできるだけ対応面積の大きなものが効率良く集塵できます。