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黄砂とは?

中国大陸の砂漠や干上がった川などの砂が、風によって上空にまで巻き上げられ、偏西風に乗って日本に運ばれ降下する現象。主に西日本に多く見られ春から夏にかけて多く見られ、非常に細かい砂の粒子のため私達の生活にも影響が心配されています。


最近は中国の急速な経済成長により水の需要が増え、黄河の水位が低下することによる川の砂漠化が進行して、以前より大規模に砂が舞い上がるようになり、中国国内では日中でも薄暗くなり、視界が悪くなる事も増えると同時に、健康問題が深刻化してきています。


日本でも黄砂による健康被害は年々増えてきています。中国の汚染された大気を通過してきた黄砂は、有害物質や細菌なども含まれていて、花粉症を悪化させるなどの影響も確認され、アレルギー体質の人は特に注意が必要になります。


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黄砂以外の有害な物質

中国から飛来してくる有害な物質は黄砂だけではなく、大気汚染の原因として最近よく耳にするPM2.5にも注意が必要です。


PM2.5は直径が2.5μm以下の超微粒子でぜんそくや気管支炎を引き起こす原因となる物質。粒子が非常に小さいため気管を通過しやすく、肺胞などの奥にまで侵入して付着するため、人体への影響が大きいと考えられています。


その他にディーゼルエンジンの排気ガスに含まれている物質も、ほとんどが粒径0.1〜0.3μmの微小粒子なので、発ガンや気管支ぜんそく、花粉症などのアレルギー症状の悪化への影響が懸念されています。


黄砂やPM2.5の被害を防ぐには

花粉程度の大きさなら玄関に入る前に服を払うだけで、家の中に持ち込んでしまう量を減らすことができますが、超微粒子は空気中を漂っているため、どんなに気をつけていても家の中までも侵入してしまいます。


室内に侵入した黄砂やPM2.5などから身を守るためには、空気清浄機を上手に活用するのが最も有効な方法で、ホコリや花粉はもちろん、黄砂やディーゼルエンジンの粉塵までも捉える、高性能なフィルターを持つ機種も見られるようになってきました。


外出中に黄砂や花粉などを防ぐにはマスクを着用する以外にはありません。超微粒子に対応するためにはマスクを2枚重ねて、その間にウエットティッシュを挟むことにより、鼻と口の前に水のフィルターを作って超微粒子をキャッチする仕組みです。