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黄砂と雨


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晴れている日に黄砂が飛んでいると、景色がかすんでいるように見えて黄砂の存在がよくわかりますが、雨が降りだすと水分に包まれて見た目ではわかりにくくなります。


黄砂は粒子が細かいため水に溶け込みやすく、黄砂に含まれているPM2.5などの汚染物質も一緒に雨に含まれてしまい地上に降り注ぎます。


長時間雨が降り続くと、黄砂や汚染物質も雨に洗い流され空気はきれいになりますが、降り始めの雨には黄砂や汚染物質が多く含まれているため、できるだけ体や服を濡らさない注意が必要です。


車のボディーなどに付いた黄砂は化学物質を含んでいるため、長時間そのまま放置しておくとシミや変色を起こす可能性があり、愛車を守るためには早めに洗車をして洗い流す必要があります。


黄砂が酸性雨を中和


PM2.5や大気汚染物質を運ぶ悪いイメージのある黄砂ですが、黄砂の成分は炭酸カルシウムを含んだアルカリ性の性質を持ち、酸性雨に含まれる硫酸を中和して酸性を和らげ空気や土壌をきれいにする効果があります。


黄砂はリンなどの無機養分も付着したまま偏西風により運ばれてきて、海に落下すると植物性のプランクトンの栄養源となり、植物性のプランクトンが繁殖して食物連鎖によりそれをエサにする魚を育てるという一面もあります。